【47日目】出雲大社の島根県
居候してから旅人に戻る事はできるけど、旅人してる時に急に居候生活すると身体のどっかに異変を感じることがわかった。
僕の場合、唇に膿ができるヘルペスとか、蕁麻疹とか色々。
日々の疲労がどっと来るのか、はたまた根っからの旅人脳なのか、んー、、素敵やん
何はともわれ島根県突入!!
沖縄への行きでは国道2号線を通ったから、中国地方の上側は初の上陸。
ここから海岸線沿いに沿って東へ進むのだった。そう、進み続けた。
ここで島根県出身の方に問いたいことがある。
「西側って何があるん?」
いやまじで前日に割とちゃんと調べていたにも関わらず、ほぼなんにも気になるような物がなかった。
悔しい、、地元の人に逆に教えて欲しいわ。
特に海沿いじゃない内陸はまじで何もない、道しかない。
ということで、この日は海に沿った高速自動車道をひたすら駆け抜けながら見える海と街並みを見ながらほおええぇぇぇぇ〜〜〜ってなってた。
バイクを走らせてから約4時間、気がつけば島根県の中央に位置する大田市に入り、道の駅 ごいせ仁摩で一旦休憩をする。
時刻は15時半。ここから石見銀山はバイクで15分だが行ってみて寝床を探しては完全に日が落ちてしまう。
ということで今日は道の駅で寝ようと思う。
珍しく一晩中、室内で椅子とテーブルが使用できる道の駅だったので
「もしやここで寝ればテント張らなくて済む系?ラッキーーー」
と思いそこで寝ようと思ったが、室内のモニターで大田市が舞台になっているショートムービーが永遠に流れていた。
女優の三吉彩夏さん主演の「oda sideA・sideB」という2つのムービー。
最初は暇だからちゃんと見ていた。が、寝ようとしたは良いものの音量がバグ。寝れん。
てか同じ映画一度に何十周も見させられて頭おかしくなりそう
やばい、全然寝れん。
って事で断念、、仕方なく外でテントを張ることに、、
ていうかドラマで出てた温泉くそ行きたくなったからまずそこに行く羽目になった、
彩夏め!!クソが!!!!可愛いじゃねーか!
そんなこんなで一度、道の駅から15分程バイクを走らせた場所に位置する温泉郷「温泉津温泉」へ赴いた。
温泉津温泉、、、これでユノツオンセンって読むらしい。
完全にオンセンツオンセンやん、いい加減にしてくれ。
平日だからか温泉街にはほとんど人影がなく店も大半が閉まっていた。
申し訳程度に街灯りが灯る道をスタスタと歩くこと10分
ドラマに出てきた薬師湯へと到着した。
つい20分前、あれだけ苦しめられていたドラマの聖地巡礼をしているという、何とも言えない気持ちになる。
まあ今日は割と長距離を走ったし疲れた、兎も角入ろう。
ノリで来たは良いものの、ここの温泉は何か凄いらしい。
世界遺産の温泉で100%源泉掛け流し、日本温泉協会の天然温泉の数ある審査で「オール5」を叩き出しているとか何とか。
確かに身体の芯まで暖かくなるような温泉で素晴らしかった。
みんな浴槽の周りに座って身体を洗っていて別府のローカル温泉を思い出すなー。
身体が冷える前に再び道の駅に戻り、水道小屋?みたいな後ろにテントを速攻で立てる。
寝袋にくるまる頃にはもう冷えてたけど、クソさみぃぃ、、
寝ようとした時に道の駅にスケーター集団が襲来。
外がバカうるさくなったけど疲労も溜まってたので即就寝。俺の勝ち。
石見銀山の入り口まで軽い上り坂を歩く、朝から自然のマイナスイオンを浴びるのは非常に気持ちい。
折角来たので石見銀山の洞内を歩ける龍源寺間歩を入ることに
中は一本道で所々にヒト一人が入れる程度の横道があるが立ち入り禁止となっている。
昔、男性はこの山の鉱石を採取するための仕事があったという。
その一つとして器具で山を掘る掘師という仕事があったらしい。
今となっては観光地となり光が当てられ環境が整っているが、当時はこの狭い洞窟の中で掘師が洞窟を掘っていたのか。
大変な仕事やなぁ
場所を移動し東側に位置する出雲市へ行く。
島根県もそろそろ終わりやなぁ、西側はほぼ移動だけだったけど
東に行くに連れて人の数や車が増えてくる。流石は出雲と言ったところか。
かく言う僕も楽しみにはしていた。
観光客がばか多くて誰も映らない写真を撮るのも一苦労。これ撮るのに5分は掛かった気がする。
でも流石は人気のスポットって感じやったな、浜辺にこんな馬鹿でかい岩があることに異様な違和感を感じる。
そして何やらここ近辺の砂を袋に詰めてる人たちがちらほら。野球でもやって負けたんかこの人ら。
少し調べるとここの砂を出雲大社に持っていくとお清めの砂と交換できるらしい。
砂を持っていってお清めの砂と交換か。
ほほ〜、なるほどぉ、、、
しょうもny...
いや欲しいのは山々だが!!!!!
この先の事を考えると荷物になってしまうため泣く泣く断念。そう、泣く泣く。
いよいよかの有名な出雲大社へ!
でででででかい知ってはいたが、それでもでかい。
最近神社でお参りすることが多過ぎてお賽銭の合計額がバカにならない。
旅人にとっては割と痛い額まで積もってしまう。。
という感情が芽生えてから、
誰かがお賽銭を入れたタイミングで右手をアンダースローする異技「フェイク賽銭」。
この信じられない程に非人道的な技を編み出した僕だが流石にここではちゃんと5円玉を入れた。
周辺の出雲そばを調べ良さそうな所へ向かうことに、
向かった店は「平和そば本店」
老舗感があってとても良き。
12時前に着いたにもかかわらず店の外で人が待つ程の混み具合い。それだけあって味にも期待。
期待に胸を膨らませ、まだかまだかと待つこと40分、入店。
一番人気の品を注文、待っている間は出雲そばの食べ方が書いてある立て札を読むことに。
上の段につゆを入れ、蕎麦がなくなったら次の段につゆを移すらしい。ほうほう。
いや美味い、特にこの右の赤い薬味と青ネギの相性がたまらない。
瞬きしたら蕎麦が消えた、そんな感じだった。
出雲市を後にし、いよいよ島根県最後の目的地。「べた踏み坂」へ
宍道湖と中海というどでかい湖沿いを走って向かう。
そういえばこの2つの湖から北側は、昔離島だったとか。
年月を経て今の形になってはいるが、確かにそんな雰囲気を感じさせられた。
特に中海の湖沿いを走っている時は、走行車線しかなくてまるで湖の上を走っているかのような感覚に陥る。
そんな不思議な場所であった。
中海をぬけ、べた踏み坂に到着。橋の名前は江島大橋というらしい。
「見たことあるアングルやぁ」
実際いってみると割と車通りが多い道。
タイミングを見計らって写真を撮らないと迷惑行為になりかねないので注意が必要。
「この橋を渡ったら鳥取県かー、日も傾いてきたし橋を渡ったらとりあえず今夜の寝床探しやな」
と、島根県を出ることに少し寂しさを覚えながら次の予定を決めていた。