【71日目】酒飲み高知
徳島県海陽町から国道55号線の海岸線を走り高知県東洋町に入る。
室戸市まで一気に突っ走る。
高知県で最初に行ったのは廃校になった小学校を水族館として運営し始めた学校の水族館
「室戸廃校水族館」
水族館でありながら入校料は600円(高校生以上料金)というリーズナブルさ。
出来るだけ学校の物をそのまま活用。中を水族館へと変貌させている様々な思考と発想。
そしてチケットが可愛い、ちなみにこのチケット30種類あるから集める人用に穴が空いてるらしい。
同じ水族館30回以上も行く猛者が本当にいるのかどうかは分からんが、、
プールにはそのままでかいカメがいっぱいいて凄かった。(語彙力)
小学校内の懐かしさの中に異様な光景が入り混じって不思議な感覚になるような場所。
是非、一度足を運んでみて欲しい。
水族館からバイクを走らせると室戸岬まではもうそう遠くない。
だが、岬の直前にはもう一つ興味を惹かれるものがあった。
かつてあの空海が修行をしていた場所と伝えられている。
御蔵洞(みくろど)納経所
上図から見て左の洞窟が生活スペース、右の洞窟が修行をするために使われていたらしい。
看板にも説明があるが、空海はこの洞窟で悟りを開き、目にした空と海に感銘を受け「空海」と名乗るようになったとか。
が、実際に中に入って海を見ると上図ような風景だった。
地震の隆起によって土地が持ち上げられたためこのような風景になっていると考えられている。
昔この洞窟は現在よりも、海がもっと近い位置にあったらしい。
すぐ近くには室戸岬があり、この洞窟は海岸線沿いの道より少し高い所に位置している。
岬周辺はもちろんのこと、自動車が走っているこの海岸線の道路でさえも昔は海になっていただろう。
参考の写真を見ると確かにすぐ近くに海があるように見える。
ここまで近いと海が荒れたりでもしたら、生活スペースの洞窟ごと海に飲み込まれてしまいそうだが大丈夫だったのか。
それよりもまず、目の前が海なら周りは崖に囲まれているがどうやってここに辿り着いたのか。
こういう場所は考え込むと色々な疑問が出てくるから面白い。
時間に余裕があるこの日はそんな事を考えながら、岬の海岸で1時間ぐらい水切りの練習をしていたのだった。
室戸岬を後にしてすぐの出来事、僕はあるモノに目を奪われてバイクを端に寄せ停めた。
なんこれ、、
アパートなのは分かる、分かるけどすぐ隣のアパート普通に人住んどるし、何より国道沿いに崩れたアパート放置している異様な光景に驚いた。
一瞬で長崎の池島に戻ってきた感覚に陥る。隣のアパートと作りが似ているが、隣は大丈夫なのだろうか。
住んでいる人達も肝がすわってんなぁ...
アクセスが良く海岸線沿いにある。気軽に行ける所だからおすすめ。
住宅街の中に急に洞窟が出てくる異様な風景が広がっている、とても好き。
奥まで行くと滝があるらしい、が前日の雨の影響か行くことができずに断念。
途中まででも十分楽しめた。
日が落ちてきたし寝床でも探すかー。
近くに高知空港がある、空港で寝ることってできるんか?まあ行けるっしょ!
で、いけなかった。
中のベンチに座って寝てて、最終便が到着したら普通に起こされた。
駐車場も無料ではなかったらしく管理室みたいなところから出てきて
「いつ頃から停めてました?」
「(んー、3時間前ぐらい)...30分前とかですっ!」
「あー、そしたら今回は大丈夫だけど、今度から停める時声かけてねー」
いえす、ボス。
てか今日さっむ!!!死ぬほど寒くて泣きそうだった。
深夜前でこれで明け方とか本格的にやばい。
とりあえず一刻も早く寝袋に包まりたくて超適当な所にテント設置、即就寝準備。
まあ案の定、寒すぎて寝れない。
何とか寝て1時間後に寒くて起きる、をくり返す。
寒すぎるため明け方前に行動開始、joy full行って温まる。
そうしないと死んじゃう気がしたから。
気づいたら3時間ぐらいいた。
さて、今日はどーしよっかな。
予定では高知市のひろめ市場で昼から酒を飲みまくる計画。
だが、明日のことを考えると四国カルストを行った方が楽になる。
どーするべきか、、、、
上を見てみる、今日も良い天気、よし行こ。
めちゃくちゃ綺麗。個人的に今までで一番好きだったカルスト。
天気が良かったのもあるけど、今日来て良かったー。
四国カルストの展望台で食べたカレーヌードル美味すぎです。
四国カルストから南下し梼原長の維新の群像を見に行く。
梼原の街に馴染みのある四人と坂本龍馬の銅像が立ち並ぶ、圧巻である。
ここではキャンピングカーで色々な場所を点々と行っている夫妻と出会う。
今年の夏には北海道に行くとの事。もしかしたら北海道で再開するかも??
今日は高知市内の快活に泊まる、そして1人飲みをかましていく。
昼から酒飲み計画は夜からになったがまだ諦めてはいなかった。
ここがひろめ市場か、中は6人掛けの席が何席もあり店で酒とおつまみを好きな店で買う。
そして適当な席で飲む。ショッピングモールの居酒屋バージョンみたいな感じ。
色々な人に鰹とうなぎをめちゃすすめられたからどこかで買いたいが中々決められない。
というよりちゃんとした所で食べた方が良いんじゃないか?っと思い2、3杯飲んでひろめ市場を出る。
やってきたのはひろめ市場から10分程歩いた所にある「たたき亭」。
結構人が入っていたがギリ待たずに入店できた。
「生中、それと鰹とうなぎを」
それ以外は最早見えていなかった。暫く待っているとお目当ての品が届く。
か、鰹ぶあつぅ、、
見た目通りの肉厚感、最早魚ではなく肉だった。
うなぎの叩きは思っていたよりも美味しかった。
これだけで正直、お腹いっぱいになってしまった。ごちそうさまでした。
快活で朝を迎える。本日、朝に人と会う約束をしている。
鹿児島から同じバイクで日本一周をしているごんちゃんと会うことに。
初めましてだったが、マックで集合してから10分後には話が弾み気づけば1時間が経ってしまう。
ごんちゃんはこれから徳島の方に向かうとの事。
自分は愛媛に向かうため西と東、真逆の方面にそれぞれ分かれる。
何か、、、、いい。とても旅人っぽい。また何処かで!
さて、再度海岸線沿いを走り西へ向かう。
本日の最初の目的地は「音無神社」
駐車場には綺麗な鳥居が立っていてとても綺麗。
鳥居を潜るとすぐに神社に到着する。
本殿の前にある鳥居は真っ直ぐと海につながっている幻想的な神社。
実際階段は海の底に道がつながっているんじゃないか、と神秘的な想像をしてしまう。
四国最南端の足摺岬へ
足摺岬周辺は亜熱帯地区が広がっていて自然豊かな場所になっている。
ついでに足摺岬周辺のごんちゃんに勧められた場所「白山洞門」「松尾漁港 海老洞」も行くことに
ここから1時間走らせた所に柏島という半島がある。そこで「イルカが見えるスポット」というのがあるらしい。
正直、「イルカのオブジェがあるだけでしょ」ぐらいに思っていた。が、本当にイルカいて思わず笑ってしまった。
暫くイルカを見ながら今夜の寝床を探す。高知最西の宿毛市にある海風公園に決めた。
ここなら明日の朝、出発してすぐに愛媛県へ足を踏み入れることができる。
何故か今夜は晩酌をしたくなり軽く飲むことに。
明日から四国最後の県、愛媛県だあ!!
って感じで眠りにつく。